結局わたしちゃんは何歳なのだろう。
今までも最終回に相応しい話はちらほらあったけど、なるほどこの話もなかなか最終回に相応しい良い内容だったように思われる。
わたしちゃんのルーツと言うかようせいさんとの馴れ初めと言うか。この過去を知った上で今までの話を見返すとまた違った感想が出てきそうではある。
こんな歪んだ環境にいたらわたしちゃんの性格も歪むよねーって言おうとしたけど昔のほうが尖ってたところを見る限り何だかんだで集団生活による人格形成は円滑に進んだということだろうか。
しかしお茶会メンバーだけならともかく同室の子のあんな黒い部分見せつけられてよく平穏無事に学生生活を送れたものだと。
普通あんなヤンデレズっぷり見せられたら縦ロールちゃんが近づくたびに反応してしまいかねん。だからこそさっさと進級したのかもしれないけど。
それでも長年一緒にいれば情が湧くのか、卒業時点ではお互い良い関係になってはいたけど。と言うか縦ロールちゃん普通に美少女になってるし。
だからこそ昔からの友人ってのはこの子だと思ったのだが普通にYだったのはやや肩透かし。確かに時系列的に考えるならYが久々扱いでもなんの不思議もないのだが。
そうかこの話の後に同類誌即売会を開くのかY…学生時代はまだ恥じらいがあったのに。
総括。
何となく時系列シャッフルをした理由は見えてきたけどやっぱり順番にやった方が良かったんじゃないだろうか。
確かに首なしチキンは衝撃的ではあったしようせいさんの胡散臭さを描写するには程よい1話ではあったのだが。
同類誌作成や人工衛星の話も確かに後半に持ってくるよりは最初にやった方がインパクトある話だし…ん？やっぱり時系列シャッフルはある程度成功だったということだろうか。
まぁあくまで原作未読的な意見であって原作読者的にはなんでこんなバラバラにしたんだろうと思う部分は大きいだろうけど。
とりあえずこの作品を語る上で外せないのはやはり中原麻衣という存在であろうか。
台詞は多いのは当然として「わたしちゃん」という人生や世界を斜めから見たような若干ひねくれたキャラの微妙なニュアンスを表現しきるには大抵の声優じゃおぼつかなかったろうし。
普通に考えれば人類が絶賛衰退中の世界なんて頼りも救いもないだろうにそれを明るく、あるいは揶揄って見られたのはようせいさんの存在とわたしちゃんの性格のおかげだろうなぁ。
こればかりはさすが田中ロミオと言わざるえないか。可愛い絵柄とシュールブラックな内容のコラボが得も言われぬアレやコレや。
聞いた話に寄ると原作からかなり改変してる部分が多いらしいしちょっと手を出してみようかしらん。
