せい☆どく

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感想垂れ流し系

ID-0 第12話 「実存人格」

It's time now See me now
頭の中でクオリアが流れてきたときはどうしようかと。中枢で対話とかそれなんて劇場版00…ってそう言えばどちらも脚本家同じか。


いやー凄い最終回だった。何かもう凄いとしか言い様がないなこの満足度。
時間にして30分もないはずなのに体感的に1時間以上の密度はあったんじゃないだろうかこの最終話だけで。
何が濃厚かと言えばやはりキャラクターの魅力に寄るところが大きいのだろうか。1番の筆頭は言うまでもなく子安武人演じるアダムス何とかさんだけど。
2話前からはっちゃけ子安さんの演技を見てきてこれ以上はないだろうと思っていたのだが予想を軽く超えていく辺り本当にベテラン声優って凄いなぁ。
声を張り上げるような過剰演技こそなかったものの最後の瞬間までサイコホモっぷりが溢れ出るキチ演技を続けていたのは本当に大したものだと思う。
マウンドトランスするために中枢に近づいたら反撃されて宇宙の塵に…と思ったらちゃっかり中枢に入り込んでるわアリスと一緒に去ったと思ったらイドさんの意識に残ってて復活の切っ掛けになるわと。
どう見ても小物なのにどんだけ美味しいとこ持っていくつもりだろうこのラスボスにも英雄にもなれなかった男。もうこの人が表に出てない頃の話が思い出せない。
しかし演技も凄かったのだがまるで子安武人に言わせるためだけに考えたような台詞回しもやたら秀逸と言うか何でこの人だけやたら冨野節だったんだろう。さすが黒田洋介
あとこの最終決戦のBGMにソーラン節選んだの誰ですか。


総括。
何と言うか…何とも不思議なアニメだったなぁ。
序盤はミクリ・マヤと言う女の子が何らかの陰謀で炭鉱夫に売られた陰謀の物語かと思っていたのだが。
なんとなーくオリハルトなる不思議鉱物を掘っていたら突然惑星が狙ってきて軍からも追われて気付いたらイドさんの身の上話になってあれよあれよと地球圏を救う物語まで話が広がるとは。
何か狐につままれたと言うかいつの間にそんな壮大な話になったの?と首を傾げることしきり。面白いことは面白いんだけど牛丼食べてたらカレーにすり替わっていた気分と言うか。
これだけ大きな偉業を成し遂げた割に普通に日常生活に戻る辺りテンションの落差と言うかギャップの激しい作品だったなぁ。それこそ人類の救世主扱いされても不思議じゃないのに。
と言うか1クールで描くには世界観も設定も広すぎたんじゃないだろうか。最低でも2クール必要な深みを感じる良いアニメであった。