せい☆どく

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感想垂れ流し系

こばと。 第23・24話 「…こばとの願い。」「あした来る日…。」

良い最終回だった。清々しいまでに直球な本当に良い最終回であった。


23話は大方の予想通り金平糖を集めきれなかった小鳩と藤本の別れの話。
今まで散々ツンツンツンツンツンツンしてきておいて今際の際になるとようやくデレる藤本は良く訓練されたツンデレ
と言うかツン期間が長すぎたせいか本当に唐突にデレった感じがしてなんとも。一時期仲良くなったかと思えば最終回近辺でまたツンツンしてたしなぁ。
いて当然、いなくなると途端に惜しくなるととかどんな我侭男かとも思わないでもないが野暮なことは言うまい。あんな美少女が側にいて本心から困る男はそういないのだから。
藤本の金平糖でちょうど瓶が溜まるのはさすがに都合いい感じではあるがどちみち別れるのだから特にその辺は問題なかったか。
24話は記憶を消された藤本がこばとを思い出してから再開するまでのまさに最終回と言った内容。
ついさっきようやくデレたと思ったら今度はデレっぱなしとは強弱の効かない男だなぁ藤本は。
唯一天使である琥珀だけが小鳩のことを覚えてた、というのはそう言えばそんな設定だったっけと一瞬思ってしまった。いや天使らしいこと特にしてなかったし。
そこからまた小鳩探しの旅でも始まるのかと思えば時間が一気に飛んで数年後、そこには元気に弁護士見習いをする藤本の姿が!
小学校上がりたての子供がラストで中学生くらいになってたから時間としては4〜6年後ってところだろうか。その割に元から良い歳してた登場人物はほとんど老けてなかったけど。
ここからは大体先が読めたので特にどうということもないかな…と思ってたけど実際小鳩と再開のシーンとなるとなかなかしんみりしてしまった。
結局小鳩の前世と藤本の前世が一緒だった、という琥珀と同じパターンだったということだろうか。
まぁ琥珀の場合は本人がずっと生きてる分事情が違うのかもしれないけど。考えようによっては呪縛みたいなもんだなこれ。
しかし小鳩の行きたい場所が藤本の元だとしたら数年のブランクは一体なんだったんだろう。ツンデレ男は焦らせば燃え上がると言う計算か。


総括。CLAMPは「必然」って言葉好きだなぁ。
最初見た時はヒロインの性格から声から展開から妙にのんびりした作品だなぁ、と思っていたが終わってみればそれもまた味だったのだろうか。
気になることと言えば途中から金平糖集めより幼稚園問題が大きくなっていったことくらいか。
そのくせ決着はバカップルが寄りを戻しました、みたいな感じで妙にすっきりしなかったし。夫婦喧嘩は犬も食わぬ。
もっとも幼稚園問題で奔走する小鳩があったからこそツンの塊みたいな藤本がデレたのだ、と思えば無駄ではなかったと言うことかな。
2クール通して小鳩というキャラクターを描ききった作品とするなら成功したと言っても良いのではなかろうかと。
あとちぃ姉妹の存在。