せい☆どく

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感想垂れ流し系

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第11話 「あの夏に咲く花」

じんたん絶対泣かす!泣くまで殴るのをやめない!


前回めんまが成仏してないせいで残り1話しかないぞと思っていたものの終わってみれば収まるように収まったなといった感じ。
もちろんもう1話あればもう少しのんびりやれたんだろうけどそれはノイタミナ枠の宿命と言うべきか。
そもそも尺が短くて残念だと思った部分は花火後の神社での大告白合戦くらいだし。それ以外はテンションの高さに戸惑ったこと以外は文句はない。多少はあるけど言うほどでもない。
しかし神社でのゆきあつの心変わりときたら何があったのかと。お前数時間前まで「これでじんたんだけのめんまが成仏だぜへっへっへ」→「なんで消えてねーんだ!」状態だったろうに。
まぁあの場は全員熱に浮かされたような自白・告白・懺悔タイムだったし本当の意味で膿が流れたんだろうと解釈しておこう。元々は仲の良い幼馴染だったんだし。
めんまのおかげでようやくわだかまりがなくなったかと思えばそこには成仏寸前のめんまが、という流れは分かっていたけどクるものがあったなぁ。1度死んでる以上避けられない事とは言え。
最後辺りのめんまが見えなくなる→お手紙→めんまみーつけた、もベタながら破壊力抜群。最後の最後で全員に見えたのも実に王道。ゆきあつが襲い掛からなくて本当に良かった。
個人的には唐突にかくれんぼするのではなく幼少期にめんまとかくれんぼしていて死に別れたという設定があったらなお良かったがこれはこれで蛇足になるか。
安易に復活、あるいは生まれ変わりを示唆するのではなくまさにひと夏の思い出のように話を締めたのはいいオチだったと思う。物足りないようであり、やりすぎないようでもあり。


総括。
この作品に限った話ではないがアニメオリジナル作品というのは先の展開が読めないことも面白さの一因だということがよく分かった。
最後まで見てベタだったなぁ、王道だったなぁと言えるのもそれまでの展開に一喜一憂して付き合ってこそだし。先を知ってる展開だとどうしても最初の衝撃には及びにくいわけで。
もちろん自分が原作を知らず、また奇跡的にネタバレを踏まないで見続けられたのならそれはそれで楽しめるのだろうけどネットをやっている以上ネタバレはついてまわるもので。
原作有りの作品だと大なり小なり、悪意の有無関係なくネタバレを見てしまうのでそういう意味でもオリジナルは良いものだなと。何より誰も先の展開を知らないので語り合えるところが良い。
肝心のあの花という作品に関して言えば王道の面白さ、夏の昼ドラのような青春っぷりを最後まで発揮してくれて概ね文句はなし。あるとすれば尺の問題くらいのものか。
後はあなるとゆきあつ、ぽっぽの存在感が強すぎて本編を食ってしまっていることだが…これはまぁしょうがない。濃すぎるキャラが引き起こした弊害とでも言うべきものなので。
じんたんとつるこは逆に地味っぽかったかな。要所要所で大事な行動をするしいなくちゃ話が動かなくはあるのだがどちらも良識人なので。
めんまは本編の中心なのでそこにいるだけ、可愛いだけで十分です。後半になるにつれ若干放置されていったけど。
地味だとは言ったものの個人的に面白いと思ったのはつるこの思考かなー。めんまに敵わない、かと言って代わりになるのは誰かといえばそれはあなる。この発想の転換は男にはないものだなと。


でもまぁ最終的に何が一番印象に残ったかといえば女装ゆきあつだよね。