せい☆どく

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感想垂れ流し系

エル・カザド 第26話 「輝く女」

良い百合ENDだった。


1話丸々後日談というのはよくある話だが、ここまでとりとめのない最終回も珍しいかもしれない。
何時の間にか新キャラが続々出てきているにも関わらずやってることは普段通りと一定のテンションを保ってたなぁ。
まさか中盤まで追っかけてきたオカマコンビがここで再登場するとは露ほどにも思わなかった。存在すら忘れてたし。
この独特の緩さが自分の趣味に合ったんだよなぁ。どうでも良さそうな作品なのに終わるとなると凄く惜しい気がする
それにしても今回眼が特徴的だったというか、作画は普通だっただけにそこが妙に印象に残った感じ。
特にナディが老夫婦に一緒に住もうと言われた辺りは特別何が凄いというわけでもなかったのにぐっと引きこまれてしまった。
今までエリス以上に掴み所のなかったナディが初めて尻尾を見せたというか、最終回にしてキャラをつかめたというべきか。
まぁ肝心のナディの過去とかどういった考えでエリス護衛についたかはついに明かされる事はなかったけどその辺はどうでも良い事か。
それにしても軽装ナディは絶望的なまでにぺったんこすぎる。今までは厚着でごまかしていたということか。
ローゼンバーグ似の男は多分ブルーアイズがこの顔をこき使いたいから採用したんだろうなぁ。サドっぽいから分かる。
最後はエリスが空気を読んでまた気ままな根無し草、というこの二人にとってお似合いの結末。
結末がお似合いというかもうこの二人がお似合いなんですけどね。その目をしてるナディが好き、とかどう聞いてもプロポーズです。


総括。最初は流し見程度で済ませていたけどL・Aがはっちゃけてきた辺りで真面目に視聴。
それが独特の雰囲気に飲み込まれていつの間にか作品全体に引き込まれていったんだから恐ろしい。
次回が気になるというわけでも絶対見逃せないというわけでもないのに欠かさず楽しんでた辺りは他の作品にマネできない魅力を感じる。
その辺は終盤の終盤になるまで2クール通してほとんど盛り上がりも盛り下がりもないまま一定のテンポを保っていた辺りに秘密があると見るさね。
一定のテンポが一度肌に合えば全編通して肌に合うも同義なんだから、安定してるというかある意味大博打というか。気に入らなければどの話見ても気に入らないだろうし。
何にせよ個人的には凄く良い作品であった。