せい☆どく

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感想垂れ流し系

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第12話 「蒼穹ニ響ケ」

うーむ…。


残り1〜2話くらいでまともな戦争描写があると思ったわけじゃないしそこを期待していたわけでもないので最終的な結末には特に不満なし。
ただそこに至るまでの流れややり取りがどうにも肌に合わなかったなぁ。
まず他の新人組と違ってそれなりに長く軍人やってるくせに軽く命令違反や反乱行動を取るフィリシアさんはどうかと思う。
もちろん結果的にはそれが正しいことだったわけだがあくまで「結果的」であって、その時点では是も非も分からない状態なのにとりあえず感情論で反抗されても。
カナタがそうするなら分かるけど一番大人だと思ってた人が一番短絡的だものなぁ。もちろん戦争と言う状況に人一倍嫌悪を示す経験をしてきたらこその行動ではあるのだが。
まぁ大佐は大佐で戦争こそが文化だの文明だの言い出して気が狂ったかと思うような発言多いしどっちもどっちなのだが。大佐レベルの人間がこんなこと言っても説得力の欠片もない。
せめて中盤辺りから徐々に存在を出していって「ああいうマッドなのがいる」とノエルに語らせておけば唐突さはなかったろうに。
そしてやっと稼働したタケミカヅチについては…これは特に問題なし。イイ意味で気持ち悪い機動が素敵。
あんだけ直撃弾食らってビクともしないとかチート極まれりだけど散々引っ張った程度には活躍できたと思う。
個人的には何の邪魔もなく喇叭を吹くより両軍に挟撃されてボロボロになりながらも止まらないアメイジング・グレイスを聞いて攻撃の手を止める兵士、みたいなのが良かったけど。
画伯が良いところで止めに入るのは完全に予想通り。


総括。
戦争と言う題材は必要だったのか否か。とりあえずアメージングしたかっただけなのではあるまいか。
軍人という皮を被った女の子がキャッキャウフフするだけならよくできたアニメだったんだけど最後の最後でこう言う話を入れたからにはなにか必然性があったのだろう、とは思う。
ただ自分の見方、考え方じゃ何をどうひっくり返してもラスト2話で描写したかったことが伺えないんだよなぁ…とりあえず伏線張ったしやっておきました的にしか。
結局この作品が何をやりたかったのかよく分からないと言う結論に至ってしまう。1話1話はそれなりに楽しめたし特に問題無いといえば無いのだが。
世界観や背景、1人1人のキャラなんかは良く出来てただけに惜しいと言わざるえない作品ではある。説明不足なところ含めて。