せい☆どく

せい☆どく

感想垂れ流し系

武装神姫 第12話 「さよならは言わないで」

理比理人…なんだその野比のび太的な。


最終回のはずなのに次回も普通に続いてそうなこの緩さ。
いや当人らは至って真面目と言うか実際ヒナが記憶喪失になって攫われたんだし大事と言えば大事なのだが。
いかんせん頑張ったのは神姫だけでマスターは家で待っていただけという。このマスターは1人寂しく座ってるのがやたら似合うな。
まぁ確かに神姫泥棒の家に乗り込んで「ヒナを返せ!(腹パン)」なんて熱い展開やられてもこのマスターでは見栄え良くないのだが…。
とりあえずヒナのデレ泣き顔でイーブンとしておこう。顔はともかく神姫のデレはこのマスターがいないと見られないわけだし。
しかしヒナのモニターに落選してました→落ちてたのはマスターだが代わりに父親が受かっていた、という展開は良い二転三転っぷりだったなー。
ところであの誘拐犯は一体何罪になるのだろう。ただの玩具を盗んだのだとしたら窃盗罪だろうけどあの世界での神姫泥棒は普通の窃盗より罪が重そうだし。
今回が初犯ではなさそうな口ぶりと手口だけに数年は出て来られない雰囲気が。それでも健気に待とうとする辺り神姫は本当にマスターに対して隷属すぎる。
あ、あと負け犬さんは最終回やたら格好良かったです。頼もしさすら感じるレベル。
できれば大会の負けをリベンジして欲しかったのだがそこまではさすがに贅沢か。


総括。
まず最初に結論を言うなら…おかしな作品だったなと。
最初のイメージはマスターと神姫が神姫大会にでも出て勝ち進んだり謎の組織と切った張ったの大暴れをするバトル物かと思ったのだが。
蓋を開けばシュール寄りのギャグアニメだったと言う。しかも妙にネタの幅が広いのがまた困る。
なんと言えば良いのだろうか、作り手の変態性というかフェチズムがこれでもかと余すことなく作品に投影されてるとでも言うべきか。
人形サイズの神姫を動かすとこうなるだろう、みたいな妄想の産物をきちんと1つの作品に仕上げたのは立派の一言。フィギア持ってる人が大なり小なり考えてそうな妄想をこんな形にできたのはスタッフ最大の功績だと思う。
この手の作品は目的がないだけにダラダラやってたりダレ気味になることが多いのだが最終回まで息切れすることなくネタを投下しきったのも流石と言うほかなく。
作画はマスターの顔が崩壊してるのであまり良い印象はないのだが神姫に限って言えば割と安定してたのではなかろうかと。何よりたまにあるCGバトルが実に見応え有りで。
だがここまで面白くても結局商品展開はロクに再開されなかったっぽいのがなんとも勿体無い。現物売る気ないならなぜアニメにしたコナミ…。