せい☆どく

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感想垂れ流し系

Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第26話 「江漣」

良い最終回であっ…いやこれはない。さすがにない。


オチを見るまではあっさり死んだツァーレンシュヴェスタンや妙に満足するより逃げ惑って欲しかったサイスの事を書こうと思ったけど最後の最後で全部持っていかれてしまった。
モンゴルについた辺りで妙に別れを予感させてたのでもしかしてここで別々に歩いていくのか…と思ったら予想の斜め上をスナイピング。
まさかエレンではなくレイジ本人が死ぬENDとか誰が予想できるってなもんだ。基本ヒロインや脇役が何人死んでもそれなりの位置に落ち着いてた原作とは大違いすぎる。
しかも完全オリジナルではなくエレンENDをほとんど踏襲しておいてオチだけ改変とか誰が望んだ展開だ。
エレンは思い出を胸に歩いていけるみたいな事言ってたけど生き別れと死別はまったく別問題というかエレンが復讐に生きるか後追いで死ぬ展開しか見えないんだがこれ。
そもそもエレン本人は満足げに寝そべってたけどあれレイジが殺られた事に気づいてないからだろうしあの後を想像すると欝にしかならない。
3章になってからまったく出番のなかったマグやんが出てきた時点で察するべきだったか。これじゃマグワイヤENDじゃないか!
100歩譲ってエレンが殺される、あるいはエレンとキャルが生き残ってレイジが死ぬなら納得できないでもないがエレンだけが生き残ってレイジが死ぬのはどうにも。
レイジは何だかんだ言ってエレンがいなくてもキャルと生きようとしたけどエレンはどう考えてもレイジいないと生きていけないだろうし。
確かにやってきた事は殺し屋家業だしオリジナルで何の罪も無い子供まで殺っちゃったしで因果応報もしょうがないとは言え。
切ないと言えば切ないしこういう終わりもないではないが見たかったのはこれじゃないんだよと声を大にして言いたい最後であった。
最低でも望みどおりエレンの笑顔を見てから死ぬのならまだしも。


総括。
要所要所でオリジナルが入るものの基本的に原作通りの展開で安心していた結果がこのオチよ!
無防備な後頭部をハンマーで殴られた気分で今でも落ち着いて感想が書けているかどうか。ああ、自分結構好きだったんだなぁこの作品。
小説ENDが良いなとかエレンENDでも良いからキャル生き残らないかなとか思ってた時期がもはや懐かしい。
最終回以外は本当に安定して面白かっただけに実に残念だ。別に最終回がつまらないわけでもないんだが…うーむ。
2回3回と見直せば納得できるかもしれないけど少なくとも今はさすがに難しい。
原作やってない人なら割と有りな終わりだったのだろうか…。