せい☆どく

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感想垂れ流し系

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 第13話 「新たなる使命」

別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?
倒した。
なんだこの頼れるエミヤは。


いやーほんっと素晴らしい最終回であった。
ここに至るまでの経緯やどんでん返し、さらに決着までここまで満足度の高い作品は今期アニメでもほとんどないかもしれん。アニメじゃないけどこれ。
特に調子こいて封印剣を折られた上に望み通りの反応が貰えなかった凜雪鴉の無様っぷりをきちんと描いたのは大きいなと。
最後まで飄々と全ての事象は我が手のひらの上でございみたいなチートキャラではなく失敗もすれば憤りもする人間性のおかげで魅力がグッと増したし。まぁそれはそれとしてクズ極まりないんだけどこいつ。
自信家の膨れ上がった驕慢をへし折って悔しがる姿を見たいのに勝ち逃げなんて許さんぞ!と死体の胸ぐら掴む主人公も珍しい…。
そんなクズっぷりを見せたキセルマンに比べて殤不患は最後まで頼もしさ極まりなかったなぁ。まさか各地の聖剣魔剣妖刀宝刀を集めに集める収集家だったとは。武器の貯蔵は十分かってそう言う。
ただ集めるのではなく迷惑なやつが持ってるから奪って捨てるために旅を続けてる辺りが実に任侠。
ケンや丹翡も収まるとこに収まったし続編が決定しているとは言えこの1クール内でも十分完結している実に良い物語であった。
ああ、そう言えば魔族おばさん結局どうなったんだろう。取り込まれた?


総括。
トーリー自体は言ってみれば王道と言うかクサい話ではあるのだがこう言う王道路線でも見せ方次第で十分楽しめるものが作られると分かったのは大きい。
もちろん人形劇と言う目新しさもあるんだろうけど映像だけでなく話も楽しめたわけだし。さすが虚淵玄、変に凝るよりかっこつかせる話の方が好みかもしれん。
しかしCG混じりとは言え人形をあれだけ縦横無尽に動かしたり作り物にも関わらず人間っぽさを感じさせたのはどう言う撮影技術なんだろう。
ベテラン声優の演技込みではあるんだろうけどこの作品で人形劇の認識がガラっと変わったなぁ。
とりあえず続編も期待。