ある日突然兄が黙って失踪したと思ったら廃人になって帰ってきたでござるー！
妹からすればとんだ大事件だ。
ううううううん…いくらなんでも駆け足展開すぎたか。
前回までは能力者ゲットはあくまでダイジェストで流して全部終わった後の話に重きを置くものとばかり思っていたのだが。
まさか最終話のほとんどを諸国漫遊に注ぎこむとは。丁寧と言えば丁寧…なのか？
と言うか相変わらずすぐ壊れかける乙坂君には参るね本当。なんでこいつは定期的に休むってことを知らんのだ。
休む間もなく急がせるなら日本が何度か襲撃されて早くしなきゃ的な描写でも見せればまだ納得できたのにチャイニーズ以降さっぱりっぽかったのもなんだかなと。
能力が消えるから云々もぶっちゃけ設定だけだったと言うかあまりタイムリミットが近づいてるように見えなかったのは難点か。
と言うか最終的に介護ENDだったけどあれはもう能力消えてるってことで良いんだろうか。その辺含めてちゃんと描くべきとこを描かないから物足りない感があるなぁ。
そもそも能力者集めにしてもリスト貰った！いきなり読心術ゲット！能力者探す能力ゲット！翻訳もOK！病気加速させる能力ゲット！能力は病気だから加速出来た！キャリアからもゲット！とか都合良く話が進み過ぎる…。
多分ゲームでやったら問題ないんだろうけど、ってこれだーまえ作品でしょっちゅう言ってる気がする。やっぱりアニメ向きじゃないんじゃないだろうか。
徹頭徹尾やりたいことをやったんだろうなと言う展開だったのだがそのせいで学校組や中盤出てきたバンドがさっぱり関係なくなったのはなんと言ったものか。
帰る目的も友利友利ばかりで妹すら思い出さないとはとんだエセシスコンもしたものだ。
総括。
1話見た時はなんだこのルルーシュと思ってたら学校に入れられて能力者狩り。
相変わらず野球回を入れながら中盤以降なにするのかなーと思ってたら急に妹が暴走したりループしたりテロ組織が暗躍したり。
最終的に世界中の能力者を狩ってめでたしめでたしと言う一体何を描きたい作品なのか今の僕には理解できない。
ABはまだある程度の一貫性と言うかテーマっぽいものがあったと思うんだけど今回はそれすらよく分からないと言う。思春期特有の病気…中二病…どれもしっくり来ないと言うか。
そのしっくり来ない何かを描くために前半で描いたアレやコレを捨てる程だったのかと言われれば色々疑問は残るところではある。
それは友利兄もそうだし盲目のバンドマンもそうだし、1話でコナ掛けてた女の子や悪の脳科学者といくつものネタがスポーンと放り投げられたのは如何ともし難い。
テーマ性なんかねえよ！エンターテイメントだこれは！と押し切るにしても力不足は否めなかったし色々残念ではあった。
