お前かよと本気で突っ込んだ夢オチも珍しい。
一人称視点を逆手に取るんじゃない。
と言うわけでお手本のような良い最終回であった。
夢オチとは言え今までの関係性をひっくり返した展開を見せたり登場人物総出演だったり最終的に葉子様の成長を見せつけたり。
特に葉子様の成長に関しては見ているこちらも感無量と言うかよくいるお嬢様キャラがよくここまで社会勉強なさって。
いやまぁ割と最初から礼儀正しいと言うか没落お嬢様とは思えない腰の低さもあったけど。お嬢っぽいのは言動だけと言うか。
元の性格なんだろうけどその辺のとっつきやすさが周りに人が集まる切っ掛けなのかなと。アニメは葉子様メインで描いて正解だったと思われる。
一方漫画版の主人公である双葉はと言うと女子力磨きで新たな一面を見せ…る間もなく元に戻ってたと言うか。
元に戻る切っ掛けなのが今まで散々ウザ邪魔してきた大食い男なのがなんとも。無駄に突っかからず最初からああ言うキャラならまだ印象も違ったろうに。
言ってる内容自体はかなり言いがかりだったけど。
そんなアニメ・原作2種類の主人公に挟まれた腹黒眼鏡はと言うと最終回でも特になにかあるでもなくそのままでしたとさ。
平常運転と言えば平常運転だが物足りないといえば物足りない。まぁ元々表立つポジションでもないのだろうが。
総括。
正直結構侮ってた部分がありました。
日常モノとは言え原作は10年以上前だし最近のネタを使うならともかく初期ネタからも引っ張ってくると言うことは古臭さが否めないんじゃないかと。
そんな不安は2話3話と進むにつれてすっかり解消していた辺り日常作品って割と普遍的なジャンルなのかなーと。古くはサザエさんとかそうだろうし。
特に時事ネタを使っているわけでもなく本当の意味で女子高生の日常…まぁフィクションではあるのだが、ハデなことはせず普通に過ごしてるドタバタを描いているのが功を奏したのだろうか。
キャラのやり取りこそ日常モノの真髄よと言わんばかりの掛け合いやボケツッコミは今でも通用するネタが多かったし十二分に楽しませていただきましたと。
ぶっちゃけ4期5期6期までやれるくらい長期連載してるんだしアニメ業界も原作が枯渇してるならどんどん続編を作ってくれれば良いのだが。
