せい☆どく

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感想垂れ流し系

ぼくらの 第24話 「物語」

良い最終回であっ…色々微妙だったなぁ。


最後の一人になった綺麗なウシロが今までの仲間の事を半端に思い出しつつ何十時間の決闘の末勝利、というただそれだけの話。
本当にそれだけだから恐れ入る。今までの伏線とか解明されてない謎とかその辺全部すっぽかしてるもんなぁ。
原作が終わってないからこそ途中であれだけの改変をしたというのに、結末をオリジナルで済ませないまま終わらせるのは正直どうか。
この勝負に勝ってもゆるゆるとエネルギーを何者かに吸い取られると言ってたのに完全になかった事になってるような。
引継ぎしなくて良いのか、とか勝手に分解できるもんなのか、とかそうでなくてもツッコミ所が多いというのに。
最後の最後にヤサグレたダイチの兄弟が出てきてそれをカナが説明する、というのは若干の救いではあったがそんなミニマムな視点で済む話ではないはずだが。


総括。前半は子供達が一人ずつ自分の事情と世界を救う事の板ばさみにあいながらももがきながら進んでいく…という成長物だと思っていたのだが。
途中から原作にないオリジナル展開を繰り広げ、それだけでなく「ぼくらの」という枠組みから外れるような大人世界の介入だのなんだのとすっかり子供だけの雰囲気ではなくなっていってしまった。
その大人の介入が世界観に説得力を持たせるのならまだしも、無駄に子供達の描写を減らしていったりリアルだか茶番だか分からないような三文芝居を見せられては溜まったものではない。
とりあえずやくざのは本当にいらなかった。結局途中からどうでも良いキャラになってたし、何しに出てきたんだろう保さん。
一応視聴停止せずに最後まで見届けたものの、あんまりこれといって心に残るものがない微妙な作品だったなぁ。
原作もそうだ、というわけではなさそうなので今度最新刊まで見てみようかね。