せい☆どく

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感想垂れ流し系

仮面ライダーオーズ&W feat.スカル MOVIE大戦CORE

テンションが三段階に変化した稀有な映画であった。


仮面ライダースカル メッセージforダブル
Wの出番はほぼ冒頭のみ、アクセルに至ってはオーズとの合流パートまで無しという仮面ライダースカル。
完全に子供置いてけぼり、というほどではなかった(少なくとも劇場内の子供の反応からして)けど少なくとも日曜朝には出来ない内容だったなぁ。
悪人は基本的に見殺し、長年付き合ってきた相棒の募った嫉妬、街中で普通に犠牲者が出まくる、化物と呼ばれ去っていくヒーロー…なかなか貴重な内容を見させてもらった。
と言うか11年前とか言ってたけどどう見ても2〜30年前をイメージしてるよね作中。この溢れる昭和スメル!
怪人となった相棒から被害者が出たのはお前のせいだと言う言葉を受けたスカルが1つ1つ自分の罪をあげながら「俺は自分の罪を数えた。さぁ、お前の罪を数えろ」という場面なんかこれだけでご飯3杯は美味しくいただけます。
これを見たら翔太郎がハーフボイルドと言われ続けるのも分からんでもない、というか理想とする目標が高すぎるよこれ。男には自分の世界があるってレベルではない。
他にも地味に現代で活躍してた面々の昔の姿が見られたのも面白かった。シュラウドはこんな昔から生身でドーパントとやりあってたのか。
しかしいきなりわっち口調の売人が出てきたときはどうしようかと。友人が蜘蛛男で売人が蝙蝠女…仮面ライダー1号リスペクト?
あと爆弾蜘蛛を埋め込まれたので愛する娘に会えなくなったというのは本編との良い兼ね合いだと思う。ヒーローの孤高さも出てるし。
そうなってくると今度は翔太郎がどうやってあそこまでの関係を築いてきたかも気になってくるが流石にそこまでやるのは蛇足か。


仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望
んー…ちょっと期待度が高すぎたのか全体的にガッカリな内容。アンクの出番ほとんどなかったし英司はツッコミ役がいないせいかどうも性格がウザっぽかったし。
欲望に忠実な復活信長ことノブ君と欲望が存在しないためそんなノブ君から軽視される英司という関係自体は面白そうだったのだが、その広げ方が微妙すぎた。
そもそも信長を復活させるという発想自体がついていけません会長。セルメダルを大量に使ってホムンクルスだか何だか言ってたけどこの実験で何を得られたのだろう。
最初は記憶喪失だったノブ君が鴻上ファウンデーションに迫るほどの大会社の社長になる流れも時間経過が分かりにくいから何事かと。
自分と同じ時代にいた武将の子孫を殺しまくる動機もいまいち不明だったしそこからバレリーナに惚れる展開もなんだか唐突感が。
詰め込んでるなぁという印象はあるんだけど1つ1つが絶望的なまでに説明不足なのでどうもすっきりしなかったなぁ。行間を読むにも限度がある。
そして極めつけは英司と信長の一騎打ち…の背後に現れるバレエシーン。ギャグか!
せめて戦闘シーンくらいはきちんと見ていたかったのにいちいちバレエがアップで映しだされるものだからどうしたものかと。そこまで重要ならもっと尺を割けば良いのにここまでの展開でこれほどの演出をされても戸惑うだけだよ!
スカルが良かっただけに完全に割食った感はあった。


・MOVIE大戦CORE
そして恒例の合併パート。
別に隣町ってこともないだろうに普通に風都に英司が来るのはあえてツッコむまい。
むしろツッコみたいのはヤミーがなぜメモリを持っていて、そのメモリが場所の記憶から仮面ライダーCOREなんてシロモノになってしまったかということか。
まぁ偏った記憶を使ったために間違った仮面ライダーが生まれたという流れは納得できないでもないが…メモリが勝手に活動されても困るよなぁ。そもそもヤミーあのメモリで何がしたかったのか。
何にせよJもびっくりな巨大ライダーが誕生してしまったのでWとオーズでなんとかすっぺという流れに。アクセルとバースは雑魚処理で出番終了。
風都の地下にあんな入り組んだダンジョンがあるのは驚きだがその辺は演出と思ってスルーしておくべきか。どこの地下世界かと。
初お披露目のタジャドルコンボは今までのどのコンボよりも強力そうだったなぁ。余波だけでWがゴールドエクストリームに進化してたし。
最後は所長の結婚式で締め。おやっさんの幻と一緒にヴァージンロードを歩いて来るシーンは結構しんみりした。
W側に比べオーズ側はブラジルに出ちゃいました、とかなり無茶な結果になってたけど地下どころか地球の裏側まで突き抜けてたのかアレ。





次の映画ライダーは仮面ライダー生誕40周年ということで…また電王?