せい☆どく

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感想垂れ流し系

花咲くいろは 第26話 「花咲くいつか」

良かった、考ちゃんが忘れられたとかいう展開にだけはならなくて。
いやまぁついた旅館先でいきなり閉めるだの協力するだの身内話展開されて肩身狭そうだったけど。


そんなわけで2クール突っ走っただけある良い最終回であった。
従業員とのゴタゴタは前回で済ませて今回は完全に閉める方向に向かっていったのが旅立ちでもあり別れでもありと少し物悲しくはある。
まぁ実際問題エニシングの手腕じゃどう考えても旅館を任せられないしなるべくしてなったとでも言うべきか。
そもそもこの男は今までどこからあの自信が出ていたのやら。浮かれて失敗して離婚になるかなとすら思ってたので夫婦まとめて別の旅館で修行するという結末は意外ではあった。
みんちは別の板場で修行開始、なこちはプール教室で子供に水泳指導と。絶対裏でおっぱい先生って呼ばれてるよなこ乳、ちょっとあのプール通ってくる。
他の大人たちも三々五々散っていっていつかの再開のためにそれぞれの生活を始めていたけどこれ実際喜翆荘が再開しても「じゃあ古巣が戻ったんでそちらに行きます」とはまた言いがたいんじゃないだろうか。
今はまだ従業員のほとんどが独身だから身も軽いだろうけど3年先か5年先か、あるいは10年掛かるかもしれない再開の間には人間関係や家族関係も変わってきているだろうしおいそれと転職なんぞは…。
なんて現実的な話をしてもつまらないのでそこは流しておくべきか。
肝心の緒花は東京に戻って考ちゃんとキャッキャウフフ。旅館がなくなる以上当然とは言え割とあっさり東京に戻ってきたもんだ。
実際は色々思うところがあるだろうしだからこそ電車を遅らせて掃除なんてしてたんだろうけど。いい意味での不意打ちに女将も思わず涙。
しかしせっかく転校した割に学校パートほとんどなかったなぁ。修学旅行と文化祭くらいかな、普段の生活シーンがあまり描写されてなかったから転校した時もあまり思い入れがなかったと言うか。


総括。花咲くいろはの「いろは」って結局なんだったん?
最初の方こそ朝ドラだ昼ドラだと言われてたけど話が進むにつれもっと別の何かになっていった本作品。
現代の旅館が舞台ということで多少の脚色はされているものの敵がいるわけでもハーレム展開があるわけでもない色んな意味で堅実なアニメだったなぁ。
これで主人公がイケメン男だったら旅館での色恋沙汰やハーレム展開、ぶっちゃけそれなんてエロゲ的状況が簡単に想像できるしそういう意味では主人公を女の子にした意味はあったか。
それに加え背景美術の美麗さや作中舞台の牧歌的な雰囲気が女の子主人公という要素と上手く絡み合い他の作品には見られない独特の雰囲気を醸し出していたように思ったり思わなかったり。
まぁ肝心の女の子が男顔負けの狂犬っぷりを発揮するのはご愛嬌か。それも中盤までで終盤にかけては妙にしおらしくなっていったけど。
と言うか終盤の主人公は女将だったんじゃないかという気がしないでもなし。妙な死亡フラグを立ててた時はどうなることかと。
この上なく綺麗に終わった以上さすがに2期はなさそうだけどまだメディア展開してるらしいし気が向いたらそっちも見てみようかな。