せい☆どく

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感想垂れ流し系

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 25話 「時の彼方で」

これがジャンクフード的な即物的面白さが売りの作品です。


いやー最後まで酷いとしか言い様が無い下品でゲスな最終回であった。
主人公はあわやラスボスに強姦されかかるし当のラスボスはこれでもかと罵倒されながら惨めったらしくやられていくし。最終話だけで3分に1回は笑い転げてた気がする。
キモい髪型だのニヤケ面だの恥知らずナルシストだの引きこもり変態オヤジだのここまで存在全否定された黒幕も珍しい。罵倒センスもさることながら表現がいちいち的確すぎて返す言葉もないと言う。
おとなしく引きこもっていれば死ぬこともなかったろうに姫様と生身でヤりたくなったのが仇となってしまったのか…童貞じゃないはずなのに最後まで童貞臭いキモ男であった。
最終話前に予想していた「姫様のパンツが原因で機体トラブル」みたいなしょうもない負け方をしないだけまだマシと思うべきだろうか。
実際ロボ戦は妙にハッタリが効いてたしそこだけ見るならスパロボ的な良い最終決戦だったと言えなくもないし。戦闘中の品のない会話を抜きにすれば。
最終的に姫様一行は本当の地球に移住して幸せそうに暮らしてたけど偽の地球はマナの加護がない世紀末ヒャッハー状態だし冷静に考えると解決したようなしていないような。
もちろん姫様的には世界をぶっ壊すと常々言ってたしそれを有限実行しただけなのだが本当にここまで好き放題ぶっ壊して後腐れなく去っていった主人公初めて見たかもしれない。
まぁ妹姫が逞しく生きている辺り何だかんだで人類もマナに守られるだけの軟弱な存在ではないと言うことだろうしどうとでもなるだろうけど。
しかしドラゴンの世界ってタスク以外純正の人間いないんじゃ…異種姦になるのかタスクハーレムになるのか、あるいは姫様ハーレムか。


総括。
1話から下劣さフルスロットルのまま最後まで走りきった問題作。
犬日々が始まってからは汚いドッグデイズだの散々な言われようだったけど笑えるくらい主要キャラが声優被り起こしてるしそれもやんぬるかな。
内容的に好き嫌いが別れるのは当然だし根本的に毛嫌いする人が出ても全くその通りとしか言えないのだが個人的には悪くはなかった、むしろ良い。
ただ主人公に過激な事をやらせる・言わせるだけではなくそれ相応の説得力を持たせて話を作る辺りは流石…流石誰のおかげになるんだろう。
監督のせいか脚本家のせいか、割と個人単位の趣味の仕業でこうなったと思うんだけど誰も止めない辺りスタッフ全員の連帯責任か。
全体的に作画がやや低調だったのは残念だけど話とキャラのパワーでゴリ押しされてあまり気にならなかったのは良いのか悪いのか。
とりあえず自分にはこれくらいすっとぼけた作品の方が好みだと分かったのは収穫であった。さすがに2クールに1作品くらいで良いけど。