せい☆どく

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感想垂れ流し系

School Days 第12話 「スクールデイズ」

ごめん、ちょっとこれは冗談やネタでも良い最終回であったとは言えない。
まず頭と舌が回らないから冷静な感想が書けるかどうか。アニメで恐怖を覚えたのはほんと久々だ…。


のっけからタイトルが割れて不穏な雰囲気満載。
世界との食事をすっぽかして言葉と外食はまぁまだしも、そこで言葉の名前を出す誠の神経を疑うわ。考えなしすぎる。
あげく世界に対し子供なんて作りやがって、とまるで自分は関係ないような言いっぷりに唖然。そこまで言い切れるのが凄い。。
帰り道に誠と言葉が一緒にいる電車を見つけた世界は急いで引き返し誠、言葉と血で血を洗う三角関係が勃発。
と言ってもそもそもドロボウ猫は世界の方だからどう強く出ても言い訳しようがないわけで。完全に言葉に優位に立たれてたし。
ただ目の前で見せ付けるようにディープキスはさすがにどうかと思う、主に誠に対して。さすが誘われたらホイホイ食っちまう男、性欲は健在か。
Bパートは世界が妄想刹那に問い詰められて目を覚ますシーンから。そんな夢を見るということはほんの少しでも罪悪感あったということか。
誠からのメールで一瞬喜ぶも内容が「言葉の教えてくれた病院で堕ろせよ」となんかもうここまで不愉快な主人公も見たことないような文面。
確かに世界は偽善者で陰湿で腹黒かもしれんがこんなメール送られたら殺意が沸いても不思議ではない。むしろ弁護すらしたくなる。
逆にメールで話がしたいと世界に呼び出された誠は見事包丁でメッタ刺しにされてしまいましたとさ。メールを読んで最後に「さよなら」とかゾクっとしたね。
何度も繰り返し包丁で刺し殺されるとか妙に生々しいというか…この男には相応しい死に方だとは思うが正直かなり気持ち悪かった。顔的な意味で。
まぁそんな事をしたら言葉様が黙ってないわけで。誠の携帯で世界を屋上に呼び出して問い詰め開始。
激昂するでもなく淡々と問い詰める言葉様マジ美しいというか世界の妊娠がフカシだったってのは予想外だった。想像妊娠程度かと。
誠君に聞いてみれば良いじゃないですかとバックを見せた時点で完全に展開は読めていたが、それでも中を見せないまま世界のリアクションだけで済ませるってのが逆に恐ろしかったなぁ。
散々誠死ねとか見てきたけどこんだけ猟奇的に殺されるとちょっと可哀想な気がしないでもない。
包丁世界と鋸言葉の一騎打ちはあっさりと言葉の勝利。包丁持つ手を弾いて「おなかの赤ちゃん確認してみますね」とか自分がその場にいたら失神しかねん。
というか鋸で首を引いたあげく腹掻っ捌いて中に誰もいませんよと低い声でのたまうシーンはこれ完全18禁だろう…お腹の中からのカメラワークがまたグロすぎる。
ラストはもしかして1週休んだ間に書き下ろしたんじゃないかと疑うくらいのそれは見事なNice boat。ボートっていうかヨットだが。
首だけの誠を抱えてどんぶらこ、どこともなく進んでいく言葉様は多分刹那を殺しに行ったはず。ダメだ、刹那の方は本当に赤ちゃんがいる。
夕日に向かって進む船があまりにシュールすぎて逆に怖かったなぁ…EDがまた爽やかなんだわ。
最後は誠、世界、言葉なんて関係ないよと言わんばかりの脇役の生活っぷりで締め。
本当にどうでも良さそうにしてて回想かなにかと疑ってしまったではないか。


総括。こんなん斧事件がなくても地上波で流せるかボケェ、みたいな。
なんでひぐらしは普通に放送してスクイズは地上波全滅なんだ、と思ったけどこれはさすがに流しちゃいけないわ。
放送前から伝説になるかどうしようもない駄作になるかのどっちかだと思ってたが伝説は伝説でも原作以上のものになるとは思いもよらなかった。
そもそも原作ゲームの時点で既に伝説を打ち立てていたというのに、まさかアニメ程度でそれを超える事になろうとは。
原作ではエンディングがたくさんあるけどどれをやるのかなー鋸ENDが良いなーとかのほほんとしてた頃が懐かしい。
まさか数あるエンディングの中でも特に後味悪いものを抽出して、融合して、斜め上に突き抜けて、さらに嫌悪感たっぷりに仕上げてくるとは恐れ入った。
心残りは結局言葉とのエロスがなかったということくらいか。そんな状況ではなかったが。
いや別にエロス目的ではなくあんだけ誠ラブだったのに一人だけ添い遂げられてないのが哀れというか。
まぁ本人首抱えて幸せそうだしそれはそれで良いのかもしれないけど。
何にせよアニメ業界を色々震撼させた作品としてこのスクールデイズが伝説に残るのは間違いないはず。
話だけでも凄いのに最終回に斧事件で放送禁止→Nice boatNice boat商法→本編が予想以上の展開と2度3度驚かせてくれたもんなぁ。
このテンションは後で見ても楽しめない、生の状況だったからこそのワクワクっぷりだったと思う。
二度と同じような作品は見れまい。