良い最終回であった。これは普通に。
結局は隕石だの組織間の陰謀だのはどうでも良く、ただただロボットと人間の悲恋物だったってことで良いんだろうか。
アイドルが1体消えたくらいで月の代わりだったもののバランスが崩壊するだの何だの言われてもさっぱり理解できなかったし。
どうしてそうなるのか、なんて深く考えずそういうものだと割り切って見る部分だったのだろうか。過去に説明があったのかもしれないが。
まぁそんなわけで世界が世界が大ピンチだから残りのアイドルが命をかけてそれを収束させる、というのは良かったと思う。
最後の相手が隕石程度ってのは盛り上がりに欠けると思ったけど別れを重点的に描いていたからそちらの方で盛り上がったし。
しかし自分の一般人の親友にロボが恋人と言ったりインベルにキスしたり、一緒に死のうとする辺り春香はどう見ても究極のフェチにまで昇格したなぁ。
最もその辺は千早さんが一枚上手だったから想いはともかく行為で抜けたとは思わないが。
それでもインベルが春香のリボンだけを貰って脱出させるシーンはただの盗撮魔から漢になった有様を見せ付けられるようだった。
他のアイドルも同じような感じだったけどインベルの場合は引きこもりが構成して世界を救う英雄となった、みたいなサクセスっぷりを感じる分感慨もあるというか。
そりゃ作中キャラから「オマケで世界を救ってくれる」とか言われるよなぁ。完全に行動が読まれている。
結局アイドルが何だったのかとかは判明されなかったけどそれはそれで良かったんじゃないかと。少なくとも中身は人間の生体パーツで人の意思が入ってた、というよりは。
後日談が少なかったのが心残りか。特に真はしれっと元鞘に戻ってるあたりどんだけ厚顔なんだろう。
総括。ゲームの方はほとんどやってないから「アイドルマスター」という色眼鏡なしに見れた分純粋に楽しめた…のかもしれない。
いちいち話の展開が微妙だとか舞Himeっぽいだとか2クール目に入るまで冗長だとか思わんでもないが、終わってみればそれもまた良し。
相手組織がいまいち空気だったりキャラの行動が1話挟むとどうでも良さそうに描かれてたりと見逃せない点もあるのだが、まぁそこはそれとして受け入れるしか。
ロボが意志を持ってる作品なんてそれこそ山のようにあるけど、ここまで恋愛物…？として設定を機能させた作品はそうそうないだろうし。
等身大ならともかく巨大ロボで恋愛物だからなぁ。そりゃそんな変態ちっくな作品がほいほいあっても困るが。
