せい☆どく

せい☆どく

感想垂れ流し系

おおきく振りかぶって 第25話 「ひとつ勝って」

清々しいばかりに良い最終回であった。
終わりという気がしない終わりっぷりではあるがこれは2期を期待しても良いのだろうか。


試合の次の日ということで興奮冷めやらぬ状態の三橋。興奮というか全力全開すぎてガス欠状態なんだろうけど。
ここにきて改めて三橋の挙動不審っぷりと他のチームメイト(一部)が三橋をどう思ってるのか、という点についてしっかり描写した感じかな。
それが最終回なのはどうよと思わんでもないし、2クール走りきって改めて三橋を評価するというのはしっくりくる流れのようでもあり。
とりあえず泉が美味しいキャラになったのは間違いないか。声のおかげもあるだろうけど、こいつはアニメで余計人気出たキャラだろうな。
しかし泉や阿部、田島の会話で普通に早弁してるという言葉が出てたけど朝練ある運動部って早弁がデフォなんだろうか。帰宅部だったのでその辺実感ないが。
お見舞いがてらに昼飯を食べに来るという交流が実に微笑ましかったのだがあぶれたメンバーが少し哀れのような。人気投票の順番ですと言われたら納得しそうな面子だなぁ。
野球シーンが長く続いたからこそこういう日常シーンが随分貴重に感じる。仲良しグループ…とも違うんだろうけど。
まぁ阿部のメールに返信なくて俺嫌われてなくね、はそれはそれで不憫すぎて笑ったが。
何にせよBパートでの花井のナレーションが三橋の全てだよなぁ。確かに中学校時分にこんなんいたらイライラしっぱなしだろう。
同じチームで良いところを知ったからこそもっと仲良くなりたいのに、相手がこんなうじうじしてちゃどうにもならないわけで。
最後は自分に野球を辞めるなと激励してくれた叶にメールをして三橋の寝顔で終了。なんという物足りなさ、これは間違いなく2期を所望する。
実際これで終わりだともどかしすぎるので是非とも続きを頼みたい所存なのだが。問題は原作ペースが遅すぎることなのだが…。


総括。何がどうと聞かれたら説明しにくいが、間違いなく今期アニメの中でもトップクラスの優良作品であった。
なのはみたいな信者視点の作品やスクイズみたいなホラーを見るような楽しみ方と違い、こちらは純粋に作品全体をかみ締めて楽しめたと断言できる。
地に足がついた描写のせいか、はたまた登場キャラの大半が良い奴揃いなせいか毎週実に放送を待ちわびたもんだ。
所々BL臭がしないでもないが気になる程度のものでもなかったし文句のつけようがない良い作品であった。
2クールで練習試合含めたら2試合しかしてないにも関わらずこの満足感はちょっと他の作品では味わえないよなぁ。
続編の有無はともかく、このレベルをずっと安定させたスタッフには敬意を表したい。