せい☆どく

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感想垂れ流し系

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第25話 「死神の見る夢は黒より暗い暗闇か?」

サブタイがまさにDARKER THAN BLACK


これはまた解釈が分かれる終わり方だなぁ。とりあえず銀ENDということでよろしいか。
アンバー、白、未咲を抜いてまさかの銀ヒロイン化とは恐れ入った。ただのマスコット的存在とばかり。
最後の最後で黒に手を伸ばし私を一人にしないで、とか言われちゃ転がるしかない。黒的には妹の代わりみたいなもんだろうけど。
結局黒は契約者ではなくなんらかの方法で白が身体に入り込んだ人間と契約者との合いの子だったわけか。
道理で対価を払わなくても良いはずだ。対価は黒の中にいる白が支払う=白の対価は眠り=黒の中で眠り続ける白ということだったんだから。
しかしそうなると黒は電撃が使えるだけのただの人間ということになり、どんだけ身体能力強いんだという話に。
少なくともワイヤーは自分の腕前だったんだよなぁ、あれ。電撃が流せる仕掛けをすれば別に能力なくてもやってけるのか。
そんな人間と契約者の狭間にいる黒だからこそ人間も契約者も守った、というオチはまぁまぁ良かった。
ただ黒がもうちょっと早く自分を自覚してれば無駄な死人も出なかったんじゃないかとは思うが。
アンバーなんてあんだけ親身に動いたというのに完全に振られた形になってるし。色々哀れなキャラではあった。
まぁ完全覚醒した黒の能力が対価なしでの物質変換ってのは反則すぎるからあんまり早く覚醒されても話が成り立たないのだが。どこの鋼の錬金術師だ。
それにしても契約者やゲートが何なのかは結局語られないまま終わってしまったなぁ。結局契約者ってのは人の次世代の姿ということで良いんだろうか。
組織も全貌がまったく明らかになってないし、探偵コンビなんかほとんど出オチのまま終わってるしもどかしいったらない。


総括。当初はコードギアスの印象が残っていたためまったく期待してなかったし、実際ある程度見続けてもいまいちしっくりこなかったこの作品。
雰囲気は好みだったけどいかんせん黒という人物をほとんど前に出さないまま他のキャラを中心に話が転がってたのが良くもあり悪くもあり。
そういえば初期の頃は黒が出てくるゲストヒロインを惚れさせながらも不幸にしていく作品、みたいな楽しみ方をしてたっけ。
実際当初はゲストヒロインが出てきては死んだり壊れたりしてたからなぁ。それが変わったのは探偵コンビが初登場した7話からか。
予告でテコ入れとか言っちゃって実際その通りのはっちゃけたテンションはそれまでの暗い雰囲気とは大違いでそこから引きこまれていったかもしらん。
そこからはじょじょに黒の描写が増えてきて同じ能力を持った契約者との出会いで印象が完全に変わったかな。
後は銀編、黄編と進むにつれてこのメンバーに愛着が沸いてきたもんだ。どちらも2クールの半ばとか若干遅すぎた気がしないでもないが。
個人的には2期をやってほしいとこなのだがほとんどの面子が死んでるし、なによりここで終わらせた方が余韻があって作品としては美しい気がする。
そりゃやろうと思えば組織と黒とのおっかけっこや未咲視点から黒を追いかけていく話もできないではないが、どうにも蛇足に感じる。
何にせよギアスの後釜という重荷を背負ったにしては十分及第点な作品であった。