せい☆どく

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感想垂れ流し系

Angel Beats! 第13話 「Graduation」

天使ちゃんは最後まで天使だった。


そんなわけで最終回なわけだが…まさか既にSSSメンバーほとんど消えてるとは思わなかった。
あさはかさんとかハルバードとか五段とかショタとかTKとか後もう1人…はまぁどうでも良いか。とりあえずこのメンバーは何だったのだろう。
冗談で言った「ユイはここで消えて良かった」が事実になるとは。1話丸々使ったのはユイだけだし。
確かにこのメンバーは冗談抜きで存在が脇役も良いとこだったしTKがネタになる以外は消えてようが残ってようがどうでも良いので問題はないのだけども…。
そう思うと途中参戦で最後まで残った直井はユイばりに優遇されていたということか。正直どの別れのシーンよりもグッときたのは秘密。
主人公に忠実な犬タイプかと思えば周囲にはトゲのある発言を撒き散らす良いネタキャラだったなぁ。
青髪も見た目地味なくせに最後まで付き合ってくれる良い親友キャラであった。最初いきなり近づいてきた時は何このホモキモいとか言われてたのが遠い昔のようだ。
だからってまさかゆりっぺより後に消えるとは思わなかったが。これは日向の扱いが良いというよりはゆりっぺの扱いが男以下ということなのだろうか。
それはさておき天使ちゃん。何か性格が全然別物になってるというかランナーズハイみたいな感じになってるよこの子。
ゆりっぺが性格違うように見えるのは肩の荷が降りたってことだろうし作中でも言われてる通りなんだろうが、天使のこの変貌はいったい。
まぁ変貌というならゆりっぺの天使に対する態度も十分変貌ではあるか。白々しいって言葉がよく似合う発言の数々、天使はもうちょっと怒っていい。
怒ると言えば音無に消された今までのキャラも最後の音無の未練がましさを見れば怒って良いのではないだろうか。
今まで散々善意の押し付けのように人間を消してきて誰もいなくなったらここで2人で残ろうぜ、とか都合がいいにも程がある。
そもそもいつから愛だの何だのにまで昇華されてたんだろうあの2人の関係。
そしてここで天使の正体判明。天使ちゃんは音無の心臓を受け継ぐものだったんだよ!…あれ、時間軸とかこの世界ではどうなってるんだ。
説としては天使が消えたあと絶望した音無がエンジェルプレイヤー作ってその後NPC化してそこにSSSが…と言うループ説。
もう1つはこの世界に時間軸なんて関係ないんだよ説。最後に奏がこの世界での未練として想い続けていたら神様が粋な計らいをしてくれた説。
いずれにしても何らかの説明がない限りは証明のしようがない問題ではあるが、まぁようするに細けぇことは気にすんなってことなのだろう。
納得行かない部分もあるが「エンジェルビーツ」と言う名称がOPのような天使の弾き語りではなく天使の心臓の鼓動=音無の心臓だったというのは素直に上手いと思った。
音無てめぇ眠ってる間中天使の胸の上で頭撫でられ続けたのかと一瞬思ったりもしたけど些細な事です。
あと音無=心音がない、結弦=心臓をゆずると言うのもやもすればギャグみたいな名前だったがギリギリのところで良い味付けになったのではないかと。
そう言えば誰か言ってたけど5話で天使に告白するのがショタじゃなくて音無だったら天使ちゃんどうなってたんだろ。


総括。
部分部分では面白いところもあったしキャラも(脇役を除けば)魅力のあるのがそれなりにいたんだが…やはり1クールじゃ短かったのが正直なところ。
1クールなら出すキャラをゆりっぺ、音無、日向、ユイ、天使、直井に絞って後は本当にモブキャラ程度に収めておくべきだったのではないかなと。
と言うかぶっちゃけこれ最後までゲームのシナリオであってアニメ向きではなかったなー、という印象。
これがゲームならルートごとに取り上げるキャラも内容も千差万別だし1つのルートで分からない事も別ルートで補完できるし。
そして全ルートを通ってすべての伏線や謎を解いてのグランドフィナーレ…みたいな。
このAngel Beats!という作品はその中の1ルート、言ってみれば「奏ルート」だけを通って他のシナリオやルートを無視する形になったからこんな違和感があるのかなーと。
まぁアニメでゲームのルートを全部やったらそれこそKanonみたいな主人公があっちこっちの女の子に手を出すジゴロ野郎になったりクラナドみたく4クール必要になったりとアレではあるのだが。
要するにだーまえは何だかんだでゲーム畑の人間なのだなと。前述通りキャラは悪くないだけにもったいないことしきり。
天使ちゃんマジ天使。