せい☆どく

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感想垂れ流し系

マクロスΔ 第26話 「永遠のワルキューレ」

ああ良かった、お前達が俺の翼だENDじゃなくて。


とは言うものの後半を思い返してみればあまり良い最終回だった…とは言い難い結末ではあった。
まず冷静に考えて何も解決していないしこの話。殿下が急に日和って和解交渉しようとか言い出したけどお互いあまりにも被害が大きすぎてそんな条件飲めるとも思えないし。
リンゴ農家が統合政府の行いに耐え難きを耐え偲びがたきを偲びそれでも和平を結ぼうとするなら美談だけど下手すりゃ青森の被害以上を政府に叩き込んだからなぁ前回。
やられた以上やりかえしたので和平のテーブルにつこう、ってのは流石に虫が良すぎるだろうし。何より交渉すべき上層部を全然描けてないのがこの作品の問題点だと思う。
キャラが多すぎるせいで細かいとこまで描写が行き届いてないせいでどうも国家間、惑星間の戦いって気がしなかったからなぁ。
まぁこれは作品の世界観や脇キャラだけでなくメインキャラにも共通する問題なのだが。主人公、ヒロイン、サブヒロイン、敵、味方…いかんせん数が多すぎる上に減らないしこいつら。
そもそも2クール目から全くと言っていいほど戦闘しなくなったのがなぁ。一応3〜4回に1回はあったらしいけど記憶と印象に残るほどの大規模戦闘は殆どなかったと思うし。
そう言う意味でも宇宙の片田舎での小競り合いって印象が拭えなかった感は否めない。実際は宇宙を巻き込んだ壮大な計画だったんだろうけど。
あれもこれもやった上で結局眼鏡が全部悪かったです、でまとめたのはやや大雑把だったかなと。洗脳された巨女が愛・おぼえていますかを歌うのも焼き直し感半端なかったし。


総括。
言いたいことは大体上で言ったのだがやはりFに比べてスケールの小ささと1キャラ辺りの描写の薄さが問題だったのかなと。
特にウィンダミアのリンゴ騎士団なんてあそこまで尺使う必要があったのかほとほと疑問だし。白騎士以外いらなかったんじゃないかなあの青森青年団…。
逆に味方側はあまりに戦力が少なすぎやしないかと。最終決戦こそ大量の兵器が飛び交ってたけど普段はハヤテとミラージュ以外ほとんど目立ってなかったし。
穿ったものの見方をするなら制作側に大規模戦闘を描くほどのリソースが残ってなかったのだろうかと。だとすれば2クール目に戦闘回が少ないのも納得ができるわけで。
あとレディMとか謎を引っ張るだけ引っ張って結局明かさないのは本当にどうかと思う。他にも伏線や謎と言うほどではないけどもっと描写が欲しい話は多々あるし。
必要な話に尺を使わずどうでも良い部分に尺を無駄遣いした勿体無いアニメ、がこの作品の総括になってしまうのは本当に残念なことではある。
次回作があるならもう少しメリハリついたストーリーを望みたいところ。